ティランジア/管理方法

常葉植物園/チランジア

ティランジア管理方法について

ティランジア( エアプランツ )とは

ティランジアはアメリカ南部から中南米地域に掛けて広く生息するパイナップル科(Bromeliaceae)ティランジア属(Tillandsia)の植物です。

ティランジアは岩や樹にくっ付いて生きている着生植物で、生育に土を必要としないその独特な生活スタイルから、空気で育つという意味合いで「エアプランツ」とも呼ばれています。

ティランジアの育て方

【水】

ティランジアを育てるのに土は不要ですが、生きている植物なので水は必要です。

春~秋の成長期には、夕方から夜にかけて霧吹きなどで全体がたっぷり湿るように週に2~3回程度、水分を与えてください。

過度な乾燥で水分が抜けて、植物が軽い状態になってしまった場合は、バケツなどで2~3時間を目安に浸け水(ソーキング)をして水分補給を行ってください。

半日以上乾かない状態が続くと株腐れの原因になりますので、水を与えた後は適度な風通しのある環境で管理してください。

【肥料】

肥料は基本的には必要ありませんが、成長期に2,000倍~3,000倍に薄めた液肥を与えると成長も早まり、より元気な株に育ち、開花もしやすくなります。

頻繁に与えると葉が肥料焼けしてしまいますので、春~秋の成長期に 月に1~2回が目安です。

【置き場所/栽培環境】

ティランジアは明るく風通しの良い環境を好みます。

野外では直射日光を避けた半日陰で、室内ではレースのカーテン越し程度の明るさの場所で育ててください。

室内の場合、ある程度風通しのある場所が最適です。

【温度】

ティランジアの生育に適した温度は15~25℃くらいです。

気温が30℃を超えるよう夏季は風通しの良い涼しい場所へ、10℃を下回るような冬季は暖かい室内で育ててください。

【開花/繁殖】

種類により開花時期はことなりますが、ティランジアを長年育てていると鮮やかな色の美しい花や子株による繁殖が楽しめます。

開花後に綿毛の付いた種子が納まったシードポット付けることがありますが、種子からの成長は大変遅く、子株での栄養繁殖で増やすのが一般的です。

株分けせず、大きな群生株(クランプ)にするのも楽しみ方のひとつです。